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陳情について

令和5年第4回杉並区議会定例会、会期は11月15日~12月6日。

現在、上記の杉並区議会定例会が開かています。
11月15日~21日に区議の一般質問があり、30名の区議が質問しました。

本会議で、陳情の負託について、議長から「陳情については電子データで配布した通り、各委員会に付託します」と、発言があるのみです。
傍聴している住民にはどのような陳情が出ているか全くわかりません。
本会議場の傍聴席に資料が1冊あるだけです。

しかし、区議会事務局(区役所3階)に行けば、「陳情文書表」は無料でもらえます。
傍聴された方はどのような陳情が出され、どの委員会に付託されたか、「陳情文書」で確認しましょう。

今回提出された一つの陳情文書表をみて、とても驚きました。

議会運営委員会に付託された陳情
5陳情第44号、受理年月日 令和5年11月15日」
件名 杉並区議会による選挙管理委員選任受託収賄の疑いに関する陳情
陳情の主旨

1,現在の杉並区選挙管理委員は杉並区議会における選挙で令和元年に4名選出されている。選出された当時、杉並区議会の会派である杉並区議会自由民主党杉並区議団は15名で構成されていた。同会派は杉並区議会議員の定員48名の内15名の議員が在籍していることから選挙管理委員を一定数当選させることが可能であった。同会派は議会の最多在籍数を有する立場を利用して選挙管理委員に推挙し当選させた見返りに同選挙管理委員に対して金員を要求し受領した疑いがある。したがって杉並区議会に対し本件の事実関係を調査の上、事実であれば適切に対処し公表することを要望する。
理由
1, 関係者からの録音された証言に基づき受託収賄の疑いがあるため陳情する。


以上が陳情文書です。陳情者の名前は非公開になってます。


      * 以下の図が大きすぎて全面が見えない場合は、左クリックして下さい。
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      * 上の図が大きすぎて全面が見えない場合は、左クリックして下さい。

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議会運営委員会とは?(杉並区の場合) その2


4年間、一度も請願・陳情審査をしなかった議会運営委員会
住民が一生懸命書いて提出した請願・陳情36件は全て廃案へ


4月の区議選以前の議会運営委員会は一度も請願・陳情審査を行いませんでした。
議会運営委員会に付託された請願・陳情36件は全て廃案となりました。
請願・陳情審査ができないほど議案が多く多忙なのか、或いは審査は必要ないと認めているのか、
区議会HPを見て、4月の区議選以前の過去4年間の議会運営委員会の会議録を調査しました。
結果は以下のとおりです。

杉並区議会会議録検索システム 委員会等会議



委員長は全て自民党。副委員長は全て公明党。
4月の区議選前の4年間に行った議会運営委員会 125回開催
会議の総時間1,126分  1回の会議時間1126分÷125=約9分
4年間で30分以上会議をやったのは7回だけ。
5分以内は55回(全会議の約4割)。

短時間で会議を終わらせ、請願・陳情審査をやらないのはなぜ?

2023(令和5)年1月~4月 委員長大泉やすまさ、副委員長島田敏光
1月6日~3月15日まで5回の会議。会議時間の総合計は75分。
1回の会議の平均は約15分。
30分以上行ったのは2/1の41分のみ。5分以下が2回ありました。

2022(令和4)年1月~12月 委員長大泉やすまさ、副委員長島田敏光
1月6日~12月6日まで30回の会議。会議時間の総合計は262分。1回の会議の平均は約9分。30分以上行ったのは2/1の41分のみ。5分以下が14回ありました。
1/19 3/3 10/19は1分でした。2分の会議が2回、3分の会議が2回。

2021(令和3)年5月~12月 委員長大泉やすまさ、副委員長島田敏光
5月20日~12月20日まで25回会議。会議の総合計は208分。1回の会議の平均は約8分。最高は11/5の26分。5分以下が7回ありました。
9/10 11/5 12/20は1分でした。

2021(令和3)年1月~5月 委員長大和田伸、副委員長渡辺富士雄
1月7日~5月19日まで16回会議。会議時間の総合計は140分。1回の会議の平均は約9分。最高は2/1の31分。5分以下が6回ありました。

2020(令和2)年1月~12月 委員長大和田伸、副委員長渡辺富士雄
1月8日~12月9日まで34回会議。会議時間の総合計は283分。1回の会議の平均は約8分。30分以上行ったのは2/3 の38分、9/1の30分の2回のみ。
5分以下は19回ありました。(全会議の半分以上が5分以内に会議が終わった)

2019(令和元年)年5月~12月 委員長大和田伸、副委員長渡辺富士雄
5月20日~12月6日まで15回会議。会議時間の総合計は158分。1回の会議の平均は
約11分。30分以上行ったのは5/22の32分、9/2の36分のみ。
5分以下は7回ありました。(全会議の約半分が5分以内に会議が終わった)

2019(平成31)年4月の区議選前の委員長は大和田伸、副委員長横山えみでした。

会議録を調査すると「1分の会議」が8回もあった。1分で会議ができるの?
会議といえるのか? 
短時間で会議を閉会し、1回も陳情審査を行わず、廃案にしてしまった議会運営委員会とは何なのでしょうか。
今年の4月の区議選で新
しい議員が増えた。議員の良識に訴えたい。




議会運営委員会とは?(杉並区の場合)その1

議会運営委員会とは?

4月の区議選以前の前区議会で議会運営委員会に付託された陳情36件は一度も審査されず
廃案となりました。
そこで議会運営委員会とはどんな議員が、どんな仕事をしているのか、区議会事務局に聞いてみました。

Q:議会運営委員会の委員の決め方を教えてください。

(杉並区からのメール05-5984)
議会運営委員会は、常任委員会及び特別委員会と異なり、地方自治法に基づき議会の運営に関する調査等を行い、議案、請願等を審査するため設置されています。
 議会運営申し合わせ事項に基づき、構成委員を4人以上とする会派が、議会運営委員会に委員を選出しています。

以上の様に4人以上いる会派、いわゆる多数派の議員たちで構成され、議会運営に関する調査、議案、請願等を審査する委員会ということがわかりました。

4年間すべて委員長は自民党、副委員長は公明党です。
構成委員は多数派議員。1人会派のような少数会派の意見ははたして反映されているのでしょうか。


Q:請願・陳情を審査するかどうか、決定する人、またその過程を教えてください。

(杉並区からのメール05-5923)
請願・陳情の審査を行う場合は、委員長が会議規則等に基づき、あらかじめ委員会の招集通知に請願・陳情の件名を記載し委員に周知し、委員会で議題にしています。

請願・陳情審査は委員長が強い権限を持っていることがわかりました。
巷で「委員長の御心のままね」といううわさは本当でした。


議会運営委員会ではどのようなことを審議しているのでしょうか。

杉並区議会のHPを開け、会議の項目を見ると、「本会議、委員会の会議録の検索」ができます。
議会運営委員会がどのような会議をしていたか、調べてみました。

議会運営委員会は2023(令和5)年9月までの会議録を掲載してます。


杉並区議会会議録検索システム 委員会等会議録の閲覧 (gijiroku.com)


2023(令和5)年5月以降(4月の区議選後)、現在は
委員長吉田あい(自民党) 副委員長川原口宏之(公明党)
以下、区議会HPに掲載されている会議時間です。
9月26日 午後 1:15―1:20    5分間
9月 1日 午前 9:29-10:05  36分間
8月8日  午前10:29-10:33   4分間
6月19日 午前9:57-10:03    6分間
6月13日 午後1:33-1:37 4分間
6月2日  午前9:27-9:35    8分間
5月23日 午前9:58-10:29   31分間
5月22日 午後0:01-0:04     3分間
5月22日 午後2:57-3:00     3分間 以上9回の会議時間100分。

驚いたことに1回の会議の平均時間約11分でした(会議の全時間を会議の回数で割ってみました)
30分以上行ったのは5/23の31分、9/1の36分の2回のみ。
全会議の半分以上が5分で閉会(5分以下の会議が5回)

議会運営委員会の会議時間を見て唖然としました。
このように非常に短時間で終わらせてしまう議会運営委員会には、請願・陳情審査という考えはないのでしょうか。
住民の声に耳を傾けない区議会であってはなりません。

4月の区議選で新しくなった議会運営委員会には5件の陳情が付託されています。
特に6月12日に区議会が受理した「5陳情第26号」(傍聴席で水分補給ができるよう、杉並区議会傍聴規則の見直しを求める陳情)については、全ての議員に「傍聴席の様子を書いた文書」を配り、さらに委員長・副委員長にメールを送り、直接、意見も伝えました。これだけ多くの区民が強く願っていたのです。それでも未だに陳情審査は行われていません。

請願・陳情審査は委員長の権限が非常に強いことを上記に書きましたが、他の議員たちもこれで納得しているのか明らかにしてほしいと思います。

では議会運営委員会の議員の名前をおさらいしましょう。
議会運営委員会の議員
委員長吉田あい(自民・無所属)、副委員長川原口宏之(公明)
へんみ純一(自民・無所属)、 山本ひろ子(公明)、あかねがくぼ舞(無所属・都民ファースト)、矢口やすゆき(自民・無所属)、山田耕平(共産)、富田たく(共産)、
ひわき岳(立憲)、安田マリ(立憲)、安斉あきら(無所属・都民ファースト)、岩田いくま(自民・無所属) 
 (次回に続きます)

請願・陳情の審査を早く行ってくださいー杉並区民の思いー

請願・陳情の審査を早く行ってください。

2023(令和5)年第3回杉並区議会定例会が10月16日に終わりました。
9月11日(月)から始まり、10月16日(月)まで会期は36日間でした。
この間に決算特別委員会があり、大変だったと思いますが、この間に土日祝日の休会が12日間ありました。

4月の区議選後、新しくなった区議会の請願・陳情の審査率 19%

4月の区議選で新しくなった現杉並区議会に提出された請願は3件、陳情は24件、計27件あります。
5月以降、審査した請願は2件、陳情は3件、計5件です。

杉並区議会HPに「請願・陳情の結果一覧」が掲載されています。
令和5年請願・陳情の結果一覧|杉並区公式ホームページ (city.suginami.tokyo.jp)

令和5年に関係することなので2月からのことが掲載されています。11件審査されていますが、4月の区議選後の現議会の審査はわずかに5件です。
5件の内、第3回定例会で審査したのは下記の3件のみです。

総務財政委員会 委員長浅井くにお議員(自民党・無所属杉並区議団)
5請願第3号 固定資産税及び都市計画税の軽減措置の継続について意見書の提出に関する請願 
付託年月日:令和5年9月15日
審査終了年月日:令和5年9月25日
議決年月日:令和5年10月16日
結果:採択

5請願第2号 固定資産税及び都市計画税の軽減措置の継続について意見書の提出に関する請願
付託年月日:令和5年9月15日
審査終了年月日:令和5年9月25日
議決年月日:令和5年10月16日
結果:採択

文教委員会 委員長くすやま美紀議員(共産)
5陳情第24号 校内の居場所「サポートルーム」の設置に関する陳情
付託年月日:令和5年6月5日
審査終了年月日:令和5年9月22日
議決年月日:令和5年10月16日
結果:趣旨採択

以上の3件です。

審査しなかった請願・陳情は付託された委員会の委員長から
「本委員会は、下記のとおり、閉会中もなお継続審査及び継続調査を要するものとして決定したので、会議規則第66条の規定により申し出ます」という文書で「継続審査を要する事件」として議長に対し、提出されています。

今までは、毎定例会ごとにこの文書が議長に提出され、4年間塩漬けにしてたくさんの請願・陳情が廃案にされました。特に4月の区議選前の議会の議会運営委員会は4年間、請願・陳情の審査をやらず、全て廃案にしました。

今議会には
「傍聴席で水分補給を!」という陳情が議会運営委員会、委員長吉田あい議員(自民党・無所属杉並区議団)に付託されていますが、とうとう審査されませんでした。

定例会最終日10月16日の区議会の動きはどうだったのか、見てみましょう。
議会運営委員会は9時57分に始まり10時5分に閉会。わずか8分
本会議は13時から始まり、13時57分に閉会。わずか57分
その後に開かれた議会運営委員会は14時19分に始まり14時20分に閉会。わずか1分 (これでは時間がなかったとは言えませんね)

開会中にやらなかった陳情・請願審査を閉会中も継続して行ってください。

住民からの意見について議論するのが議員の仕事と思いますが、請願・陳情について真摯に向き合わないのはどうしてか、理解できません。
議員のみなさま、特に陳情・請願を取り上げない委員長のみなさま、区民にわかるように説明して下さい。

住民の声はどうしたら議員に届くのか[杉並区議会の現実]

住民の声はどうしたら議員に届くのか

連休中、再開された諸行事 お互いの健康を気遣う会話が弾む
10月8,9日はスポーツの日で連休でした。コロナ禍は未だに怖いけど、各地で、秋祭り、例大祭、バザーなどが行われるようになりました。
阿佐ヶ谷の教会では4年ぶりにバザーが行われて、たくさんの人たちでにぎわっていました。神社でも例大祭が行われ、神社から太鼓の音が聞こえ、日常生活を取り戻しつつあります。
みなさん、久しぶりの事なので、お会いする人に「お元気でした?」「お会いしたかったです」等々、
うれしい会話が聞かれ、多くの人が、“何気ない会話” “それぞれの健康をどれほど心配していたか”など、 
お互いを気遣う会話で笑顔が見られました。

今、区議会では、決算特別委員会で9月11日から10月16日まで開かれています、1か月以上あるので、傍聴者も多くいることでしょう。
でも、傍聴したいが、傍聴席で水分補給ができないので、ためらっている人が多くいるのです。
この頃、急に気温が低くなり、秋めいてきました。喉の具合が悪くなりせき込む人もいる。
ほんのちょっと、水分補給をすれば何でもないことが、我慢していると、せき込んでしまいつらい思いをする。
傍聴席で水分を補給することを禁止する杉並区議会傍聴規則って何だろうと疑問だらけです。

10月8日の東京新聞の一面です。

東京新聞
[画像が全画表示されない場合は写真を左クリックしてください。]

東京新聞によれば、今年の夏は
1年間の約4分の1が最高気温が30度以上の「真夏日」か、35度以上の「猛暑日」
「今年は暑い日が近年の平均値より多く、異例だった」「最高気温が30度以上が5月17日~9月28日に90回あった」本当に暑い夏だった。

何回も書きますが
杉並区では「区議会傍聴規則」で傍聴席での水分補給を禁止しています。
杉並区議会傍聴規則
(傍聴人の守るべき事項)
第5条 傍聴人は、傍聴席にあるときは、静粛を旨とし、次の事項を守らなければならない。四 飲食又は喫煙をしないこと。

議員のみなさま
この続きに「ただし、水分等の補給はこの限りではない」と一文を加えてくれませんか。
傍聴人の健康維持のため、どうしてもこの一文は必要です。暑さだけではなく、体調維持のため、いつでも水分補給が必要な人は多くいるのですから。
この一文を入れるだけで、おそらく落ち着いて傍聴できるので、傍聴人は増えるでしょう。

予算は1円も必要ではありません。
大げさに考えれば、傍聴席には、憲法25条「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」は通用しないのか。
健康を大切にしたいという傍聴人の気持ちを議員が奪っていいのか。
身近な問題を解決できない歯がゆさを感じます。

私達、住民16名で傍聴席での水分補給を認めるように「陳情」(5陳情第26号)を出し、区議会では6月12日に受理し、議会運営委員会に付託されたが、未だに審査をしません。
10月2日には「傍聴席の様子を見て、傍聴人の声を聴いてください」と書いた手紙を議員に手渡しました。
多くの議員は共感を示してくれましたが、陳情審査はいつ行われるのか、不明です。

請願・陳情審査については委員長が強い権限を持っている。委員長次第です。
「区長への手紙」を使って、
議会に「請願・陳情審査の基準」を問い合わせました。(杉並区からのメール05-5923)
問い「請願・陳情を審査するかどうか、決定する人、またその過程を教えてください」
回答「請願・陳情の審査を行う場合は、委員長が会議規則等に基づき、あらかじめ委員会の招集通知に請願・陳情の件名を記載し委員に周知し、委員会で議題にしています。」

以上の回答からわかるように、委員長次第で審査するかどうか、決まります。
付託された委員会は議会運営委員会です。
委員長は吉田あい議員(自民・無所属)、副委員長は川原口宏之議員(公明)です。

半年前の4月の区議選で多くの立候補者が声をからして
「区民のみなさまのために働きます」といっていたのは遠い昔の事?
プロフィール

すぎなみオンブズ

Author:すぎなみオンブズ
2007年12月設立

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