「政務活動費返還請求事件」の裁判の経過報告 その1

「政務活動費返還請求事件」の裁判の経過報告 その1

 すぎなみオンブズは大和田伸杉並区議会議員他15人の議員及び公明党ら2会派が2014(平成26)年度政務活動費として支出した 1094万余円は違法な支出に当たるとして、これを返還させるよう杉並区長に求め、住民訴訟を起こしました。7月14日、第4回口頭弁論が東京地裁522号法廷(古田孝夫裁判長)でありました。

訴えているのは大和田伸・脇坂たつや・浅井くにお・今井ひろし・吉田あい・岩田いくま・はなし俊郎・木梨もりよし・富本卓・小泉やすお・安斉あきら・松浦芳子・田中ゆうたろう・河津利恵子・市来ともこ・公明党(川原口ひろゆき・横山えみ・大槻城一・北あきのり・中村やすひろ)、無所属区民派(けしば誠一・新城せつこ)議員たちです。

 
区政報告類の経費の半額は返還すべきと主張・立証
 2014(平成26)年度は、6月に区長選挙・区議補欠選挙、12月に衆議院議員選挙と3つの選挙があり、さらに2015年4月には議員自身の区議会議員選挙が直前に控えていました。区政報告類の経費の全額を政務活動費で支出した杉並区議が多数いるのですが、選挙を意識していることは明らかなので、50%以上按分して、それを超えた部分を返せとの主張・立証を行ってきました。今回の弁論では、自民党と無所属議員計10議員に関する詳細な主張と調査嘱託の申し立てを行いました。

 一例を挙げれば、「杉並区議会自由民主党/私たちは杉並区の専門家です」と題したチラシがあります。区議選3か月前の2015年1月、自民党議員は120万円を使ってこのチラシを大量に作りました。表面は上の見出しと自民党議員の集合写真で40%を占め、裏面は「杉並区議会自由民主党所属議員紹介」として、12議員の個々の写真と住所電話番号が書いてあります。会派12人のうち大和田伸・脇坂たつや・今井ひろし・吉田あい・はなし俊郎・富本卓・小泉やすお、大熊昌巳の8区議が各10万円を政活費から支出しました。(大熊議員は別の裁判で返還を求めています。)
 チラシの隅には、公選法対策といわれている「討議資料」の小さな文字が入っていて、選挙を意識したものであることは明らかです。オンブズとしては、按分して50%の金額の返還を求めています。


杉並区の政活費は年額192万円
「調査研究その他の活動に資するための必要な経費」
杉並区の政活費は議員一人当たり月額16万円、年額で192万円。「議員の調査研究その他の活動に資するための必要な経費」の一部として3か月ごと48万円ずつ政活費が議員の通帳に振り込まれています。
 最近の傾向として、多くの議員が「区政報告」や「議会レポート」に按分なしで支出しています。議員から送られてくる区政報告等を何気なく読んでいると思いますが、1回の区政報告の発行のために印刷代、郵送費、新聞折り込み等で、100万円以上の政活費(税金)を使っている議員もいます。

政務活動費に関する条例、第9条に「政務活動費に充てることができる経費の範囲」が書かれています。
「第9条、政務活動費は、会派及び議員が行う調査研究、研修、広聴、広報、要請、陳情、各種会議への参加等区政の課題及び区民の意思を把握し、区政に反映させる活動その他の区民福祉の増進を図るために必要な活動(以下「政務活動」という。)に要する経費に対して交付する。」と規定されています。
(つづく)

スポンサーサイト
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR