請願・陳情の現状、その4(後半)

請願・陳情の現状、その4(後半)

陳情の内容は前回のブログ請願・陳情の現状、その4(前半)に書いてあります。合わせてお読みください。

この前回に引き続き、議会運営委員会(平成27年9月28日)の会議録の一部を掲載します。

議会事務局長 この支出は違法、不当とは言えない。自己判断で返還は可能


議会事務局次長 こちらからの返還請求という点では、その動きをする考えはございません。監査のほうでの結論も出ております。また、返還するかどうかというのは議員の自己的な判断により返還されるということになろうかと思います。その際の手続は可能でございます。
議会事務局次長 使途基準等に照らしてみれば、政務調査費としての本件支出が違法、不当とするまでの事情は認められないということでございます。

増田裕一委員区民フォーラムみらいを代表し、不採択の立場から意見を申し述べます。
 本陳情は、平成23年度に当該議員が政務調査費として計上した明治大学大学院ガバナンス研究科学費及び諸経費94万7,500円、以下、学費等と略します、の返還を求めるものです。平成25年6月24日付の監査結果では、学費等は、平成18年11月8日付の東京高裁判決を引用し、政務調査費の使途基準等に照らし、政務調査費としての支出が違法、不当とするまでの事情が認められないとのことでありました。私どもの会派は、この監査結果を尊重し、本陳情については不採択といたします。
 しかしながら、平成26年6月25日付の監査意見より、当該議員が中途退学した旨の説明では特段の事情が認められず、高額な入学金、学費を政務調査費から安易に支出したことから、議員の道義的責任が問われるだけではなく、政務調査費制度への信頼を損ねかねないとの指摘は重大に受けとめなければなりませんし、当該議員に対しては猛省を促したいと思います。
 また、監査意見及び政務活動費調査検討委員会での検討の結果、平成27年度より、大学、大学院及び専門学校等に係る学費の計上はできなくなりましたが、引き続き議会としても必要な取り組みを行い、適正な執行に努めていかなければなりません。

原田あきら委員 日本共産党杉並区議団は本陳情を採択することを主張します。
   高額な大学院の入学金及び諸経費を政務調査費に計上しておきながら休学し、その後、退学するということは、社会通念上許されないことであります。やむなくそうした事態に陥った場合、区民から言われなくとも、自ら襟を正し、返還するのが当然です。これを拒否するのは著しくモラルに欠けた態度であります。制度上問題はないのかもしれませんが、社会常識として問題のある状態であり、陳情の趣旨は十分理解できます。本陳情を採択した場合、議員本人への議会としての勧告、決議を出すことは可能であり、返還の強制力は持ちませんけれども、区議会の姿勢を区民に示すことになると思います。
 
そね文子委員 いのち・平和クラブは陳情第8号は不採択といたします。 
 政務調査費、名称を変えた政務活動費は、議員活動にとっては欠かすことのできないものです。議員は行政に対する監査役としての責任があります。政務活動費は、議員以上に情報を豊富に持ち、政策立案やそれを支える法的専門性ではるかにすぐれた体制を持つ理事者側と対等に渡り合える力を獲得するために必要な制度です。
 その立場から、個人の資格や学歴取得を目的に政務調査費を支出した本ケースは余りに非常識でした。高額な大学院の入学金や授業料に政務調査費を安易に使ったことは、議員の道義的責任が問われるものです。また、政務活動費制度への信頼を損ね、地方議会に対する不信を生み出す原因ともなっています。区民感情からは到底認められないものであると理解します。
 これに対する住民の監査請求をきっかけに、監査委員会でも慎重な取り扱いや支出要件の厳格化を求める意見が出され、議会でも政務活動費の支出計上のあり方や原則について議論がなされ、新たな規定を設けることになりました。ここに至る区民のオンブズパーソン活動に我が会派は敬意を表するものです。
 しかし、返還を求めるとなれば、返還させるための明確な根拠が必要となり、それまでの会議規則や慣例では返還を求める規定は見当たりません。議会においても、道義的責任を追及することはできても、それだけでは動かせないのが実情です。区として、仮に2度目の監査請求で再監査したとして、中途退学で無駄な税金投入と判断しても、返還させる根拠にはなり得ません。判例においても、区が返還を求める根拠がありません。また、以前、同様の学費支出が認められていた経過があります。
 これを教訓に、今後正すことが議会の役割と考えます。二度とこのような不祥事を起こすことのないことを議会としても既に確認しています。いのち・平和クラブは、これを果たすことをお約束し、陳情第8号は不採択といたします。

○井口かづ子 委員長  ほかに意見はありませんか。
      〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○井口かづ子 委員長  ないようですので、意見開陳を終結いたします。
 それでは、採決いたします。
 27陳情第8号について、採択に賛成の方の挙手を求めます。
      〔賛成者挙手〕
井口かづ子 委員長  挙手少数であります。よって、不採択とすべきものと決定いたしました。
 不採択の理由は、願意に沿いがたいためということでよろしいでしょうか。
      〔賛成者挙手〕

○井口かづ子 委員長  挙手少数であります。よって、不採択とすべきものと決定いたしました。
 不採択の理由は、願意に沿いがたいためということでよろしいでしょうか。
      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○井口かづ子 委員長  それでは、そのようにいたします。

以上が会議録の一部です。
(区議会のHP→本会議・委員会の会議録の検索→委員会の会議録の検索→議会運営委員会平成27年9月28日01号)と検索してください
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